新しい家族介護のマニュアル出版
この度、新しい家族介護のマニュアルが上梓されました。
藤腹明子著 母に学ぶ 『家族介護の心得と作法です13か条』です。青海社2、000円(本体)
著者自身が10年間、老齢の母を介護し、その体験から、家族介護のあり方を13か条に纏めた好著です。著者の経歴は、看護婦、看護学校教員、佛教大学仏教学科の通信教育卒業、看護短期大学教員、最終的には淑徳大学の客員教授を勤めました。
その間、看護大学を、母の介護のために辞めて(介護離職)、家庭にて母の介護に尽くしました。著者は看護や仏教を学んだ経験から、家庭看護にも看護や仏教理念を随時取り入れています。
本書では、あとがきに、次のように書いています。
介護における苦労や試練を経験すると、人は他者に対してやさしくなれるような気がします。また、介護は自らの死生観を育んでくれるようにも思います。いつか自分が介護される立場になったとき、してほしいことと、してほしくないことをきちんと相手に伝えることができ、また、相手の介護に対して、こころからの「ありがとう」の言える自分でありたいと願っています。
現代は施設介護から、家族介護の時代になりつつあります。本書から多くのことを学んでほしいと願います。
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